コエンザイムQ10について、いろいろなことを

皆さんは『動脈硬化』という病気をご存じでしょうか。
この『動脈硬化』という病気は、栄養素や酸素などを全身に運搬する役目を果たしている『動脈』が、加齢により柔軟性が無くなり硬化してしまったり、動脈にいろいろな物質が沈殿をして動脈を狭くしてしまうことにより、血液の体内循環が悪くなってしまう状態を言います。
原因としては、コレステロール値・脂肪分の多い偏った『食生活』や『ストレス』や『運動不足』などが挙げられます。
症状としては、手足のしびれや冷え性や動機・息切れなどが挙げられます。
この病気を放置したままにしてしまうと、脳梗塞や脳血栓や狭心症などの重篤な病気を引き起こす原因にもなってしまうのです。
そして、この病気で最も重要な要素となるのは『酸化LDLコレステロール』という物質です。
この物質は悪玉コレステロールが酸化をしてしまったもので、『マクロファージ』という白血球の一種がこの『酸化LDLコレステロール』を異物であると判断をして、排除をするために細胞内に飲み込んで分解をしようとします。
そして、役割を終えた多量のマクロファージは動脈内に沈殿をすることとなり、これが動脈を狭め、『動脈硬化』を引き起こす最も主要な原因となるのです。
それでは、この動脈硬化を治療する方法は有るのでしょうか。


この動脈硬化に対する有効な治療薬として『スタチン』という薬が広く活用をされています。
この『スタチン』には血中の悪玉コレステロール値を下げる効果がありますので、動脈硬化の進行を遅らせることが期待できます。
しかし、この『スタチン』の反作用として、細胞内の『コエンザイムQ10』という物質を減少させてしまうという効果も持ち合わせているのです。
この『コエンザイムQ10』とは人間にとって非常に重要な物質で、人が生きていくためのエネルギーを作り出す役割を担っています。
この物質が不足をしてしまうと、慢性的な疲労感や老化などをはじめとして、時にはがんや心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こすこともあります。
ですから、不足してしまった『コエンザイムQ10』を別途経口摂取する必要性が出てくるのです。
現在ではドラッグストアなどで簡単に購入をすることが出来ますので、容易に手に入れることが出来るでしょう。
このように『コエンザイムQ10』は健康や美容面で優れた効果を持つサプリメントとしてだけではなく、動脈硬化という危険な病気の治療過程にも活用をされている素晴らしい物質となります。
動脈硬化を患っていて、最近体調が悪いという方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。